民営家賃｜年次統計

総務省統計局の小売物価統計調査から民営家賃の年次推移。調査対象は以下のように変遷している。

調査されている民営家賃は東京都区部の家賃。ここでは2008年の住宅・土地統計調査に掲載されている関東大都市圏の共同住宅1住宅あたり延べ面積の37.96平方メートルに換算した家賃を比較している。共同住宅1住宅あたり延べ面積とは共用の階段や通路などを含まない、純粋な住居面積のことである。なお、1956年までの調査対象は1畳(1.65平方メートル)であるが、1.65で計算するとカーブが異常になるので、3.3平方メートルとして計算している。

民営家賃(-青線-)を見ると、調査が始まった1950年は月額485円。その後、物価の上昇とともに家賃も上昇。1966年から67年にかけては9,893円から19,210円まで急増している。この間、調査対象は変わっていないので、純粋に家賃が急上昇したことになるが、原因は分からなかった。

その後も上昇を続けた家賃は、2000年代以降、10万円前後で横ばいとなっている。

当時と現在の消費支出を元に現在の価値に換算した価格(-赤線-)を見ると、1950年代の家賃は11,585円と現在の相場に比べてかなり安い。高度経済成長期に入ると、家賃は物価を上回るペースで上昇し、1970年代には7万円前後となった。

その後はしばらく横ばいとなったが、バブル期に再び上昇し、2000年以降は10万円台となっている。